いよいよ青森へ
こんばんは。先程、激しい夕立がありました。実家より母の見送りで、実家近くのバス停より川口駅に向かう。名残惜しそうにバスを見送る母の顔を見て、無意識のうちに自分の眼には涙が。きっと母も同じだろう。
私は現在、東京駅八重洲バスターミナルにいます。
週末や連休前は多くの人が待つこの乗り場も、平日ということもあり、それほど混んではいません。
雨が降ったので気温が下がりましたが、蒸し暑いです。時折涼しい風が吹き、それが秋の気配を感じさせます。猛暑も終わりに近づいてきています。
これから、東京駅を21:30に発車する夜行バス「ラフオーレ号」に乗車し、一路青森駅へ。このバスに乗ったら後戻りはできません。
長かった川口での生活に終止符を打つわけです。28年と10ヶ月、長いようで短い28年間、あっという間です。
今、色々な事を思い出しています。幼稚園〜小学生〜中学生〜高校生〜専門学校〜就職・転職した会社。
どれも良い思い出、決して無駄なものはありません。
生まれ育った故郷の風景は、しっかりと脳裏に焼き付けましたが、実家近所の写真を撮り、3年半住んだ家から見える風景を写真に撮り、普段使っていた駅の写真を撮り、思い付く限りの写真を撮りました。本当はもっと写真を撮りたかったのですが、時間と移動手段の都合上、馴染みの場所を優先しました。
妻と知り合って9年、結婚して3年目。付き合い初めの頃の初々しさは殆んど無いけど、妻の今でも変わらない可愛らしさが大好きです。
親に、「青森に行く。」と説得した時の私の言葉、
「遠い異国の地に行く訳じゃない、同じ日本国内だ。ちょっと距離が遠くなっただけ。」
と。
この言葉、親を説得すると同時に、自分にも言い聞かせていたのかもしれない、いや、言い聞かせていたのだ。
結婚する時の妻との約束、
「結婚したら青森に来ることが条件。」
婿養子となった以上、いずれは妻の実家(青森)に行く事になると覚悟していました。ただ、それは5年〜10年も先の事だと思っていましたが、まさか急に行く事になるとは。
「妻とこれからの家族」を優先した自分が誇らしい。
ある人が見れば「だらしない男」「尻に敷かれている」と思うかもしれないけど、
「だらしない男」=「弱い男」
という式は、必ずしも成立しないことを付け加えておきます。自分で言うのもなんだけど。
青森は未知の地域、土地。これから自分で開拓や勉強、発見をしなければなりません。
都会の人間が地方に行ってギャップを感じないで生活ができるか。
まず無理でしょう。でも「郷に入れば郷に従え」「住めば都」ということわざがありますから、住んでいくうちに慣れるでしょう。
……もう、仕事以外で上京する事は無いでしょう。仕事以外だとしたら、親族の「冠婚葬祭」かな。「葬」での上京は嫌だけど、それは避けられない現実、覚悟しておかないといけません。
あと40分程でバスが入線します。そして乗車。バスでも自家用車でも、旅行をする時の道中が一番楽しいよね。ワクワクドキドキです。
青森駅到着予定時刻は翌朝7時。約10時間の長旅となります。
何度もバスに乗っているので慣れているはずなのですが、何なんだろうな、ワクワクドキドキ感と同時に寂しさもあります。
お世話になりました方々、ありがとうございました。
この場をお借りしまして、心より御礼申し上げます。
私は青森に移住しますが、今後とも変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い致します。