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 だいぶ前からアナウンスがあるように、WindowsXPは2014年4月9日にサポートが終わります。サポートが終了するだけで使い続けることは可能なのですが、セキュリティ的に危険ですし、そして、今後出てくる多くのWebサイトやアプリケーションがWindowsXP(Internet Explorer8以前での閲覧)を動作対象外、もしくはサポート対象外としてくるでしょう。既にGoogleの提供する一部サイトは、Internet Explorer6以前をサポート外としています。そういう状態でWindowsXPを使い続けるのは色々と不都合がでてくるので、この際だから早めの対策をするべきと考えます。
 「新しいPCを買うお金なんか無い!」という人も多いでしょう。私もその一人です。そんな人達に提案するのが、Windows以外のOSを使う事。当然、無料です。
 当初はPC-BSDというOSを使おうかと思っていましたが、職場の上司にUbuntuを教えて頂き、これは日本語環境一式が揃っているので使いやすいとの事。
 早速、Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロードのページから32bit版のISOファイルをダウンロードしてDVDに焼き、インストールしました。
 USB接続の無線LAN子機のドライバが対応していないだろうなと懸念していましたが、問題は無かった。OSのインストール直後は対応ドライバが存在していなくて有線で接続しましたが、追加コンポーネントを自動的にダウンロードしてインストールしてくれたので、そのまま使用できました。WindowsXPが動いているPCのハードウェアの基本的なドライバはほぼ対応していると思いますが、このUbuntuの導入にあたり、Windowsとは全く違うので、以下の点に注意してくだだい。
  • WindowsXPで使用していたアプリケーションが使用できません。また、それらアプリケーションで使用していたデータの引き継ぎができないことがあります。
  • FlashやJavaを使うページが正しく表示されません。
  • Ubuntuには、Microsoft Word、Microsoft Excel互換ソフトのLibreOfficeが標準でインストールされていますが、完全な互換ではないので、特にマクロをたくさん使っているファイルや図形を使っているファイルで誤動作やレイアウトが崩れる恐れがあります。
  • UbuntuにはInternet Explorerがありません。その為、Internet Explorerでのみ動作するWebページの閲覧時に正しく動作しません。
    (※Ubuntuの標準ブラウザは、Mozilla Firefoxです。)
  • それなりのPCの知識が必要です。
    (もっとも、Ubuntu等のOSが選択肢に挙がる時点でそれなりにPCに詳しいと思いますが……)
上記のような事項を懸念している人達は、素直に新しいPCの購入を検討すべきと思いますが、普段、PCをWeb閲覧やメール送受信だけで使っているのなら、Windows以外のOSを導入するのも良いと思います。
 インストール後に実際に使ってみて思ったのが、操作感がWindowsというよりはMacに近い物があります、Ubuntu。さすがにベースがLinuxだけの事はありますね。LinuxもMacOSもUnixというOSの仲間ですから。Ubuntuはコンピューターウィルスの心配もあまり無いようなので(コンピューターウィルスが侵入しても動かない、そもそも侵入しにくい)、PC初心者には持ってこいのOSと思います。もっと世間に広まっても良いと思う。

 最後に、繰り返しになりますが、WindowsXPユーザーの人達へ、サポートが終わったOSを使い続ける事がどれだけ危険なことか、よく考えて下さい。よく調べて下さい。インターネットに接続している以上、ネットユーザーの一員なのですから……。