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ハロゲン仕様のヘッドライトに後付HIDキットを入れてはダメな理由

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ハロゲンバルブ仕様のマルチリフレクタヘッドライトの場合、リフレクタ(反射板)をよく見ると、車種ごとに位置は違うのですが、ヘッドライト中心より上部に一部だけ他とは違う反射をする箇所があります(よく見ないとわからない。特に消灯状態だと見つけ難いです)。
 参考までに私の車のライトのリフレクタを載せます。わかりますかな? リフレクタ(左) リフレクタ(右)
 正解はこちら。赤枠の場所です。
Img_2282 Img_2281
 別の記事に掲載した写真を見るとわかりやすいかも。周囲のリフレクタと比べて違う反射をしているのがわかる。
Remixイオンイエロー点灯右 Remixイオンイエロー点灯左
 これは、標準的なハロゲンバルブを使用する前提で、意図的に上方へ光が漏れるように計算され設定してあります。
別の車種の写真も掲載ししますが、同じようにありますね。
RF4ハロゲンライト
※それがどこにあるかを発見する方法(目の保護の為にサングラス等を着用してください)
  1. すれ違い灯(ロービーム)状態とします。(※フォグランプは点灯させないでください)
  2. 5メートル程度離れ、右または左のライトの前に立ちます。
  3. ライトを見ながらゆっくりとしゃがみます。
ある位置までしゃがむと、すれ違い灯(ロービーム)の主軸に達する前に突如眩しくなります。その眩しさを過ぎると再び眩しくなくなります。その、眩しく感じた時に反射している箇所が、上述した意図に上方へ光を漏らすように設計されているリフレクタです。車種によってはシェード(傘)が反射板の役割をしていて、それに光が反射するようにして上方へ光を漏らしていますが、シェードが無いマルチリフレクタのH4ライト仕様車はリフレクタに加工が施してあります。

 HIDキットが同型バルブの発光点と100%同じだとした場合、当然ながら上述したリフレクタへも光が当たって上方へ光が漏れますが、ハロゲンバルブと比べて光量が多いHIDですから、僅かな漏れでも対向車はかなり眩しく感じます。これが、国産の有名ドコロのHIDキットでも光軸等を100%再現できない理由です。また、対向車への幻惑の他にも、自ら運転する場合にHIDの光量が仇となる時があります。例えば降雪時。漏れた光が雪に乱反射して眩しく感じ、本来照らしているべき箇所が暗く感じます。これはとても危険です。
 どうしても後付HIDを入れたかったら、上方へ光を漏らすためのリフレクタに光が当たらないように車種専用設計とすべきです。汎用的なHID取り付けなら、二度とハロゲンバルブを使わないという覚悟の上で、上方へ光を漏らしているリフレクタを無効化する。
 いずれにしろ、汎用的なHIDキットを何も考えずに後付するだけではダメです。また、ハロゲンバルブ仕様のライトにHIDキットを取り付けることで、リフレクタが白濁する事が多々あるようで、それらからHID化はお勧めしません。

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 後付けHIDが格安で売られている。10,000円前後で売られているキットの殆どが中国製。アタリハズレの差が激しく、ハズレしかないんじゃないかというくらいハズレ率が高い。そういうハズレで作られたHIDキットは、本来のハロゲンバルブでの発光/配光と全く同じにするのは難しい。配光特性が違うと、他車が大迷惑するのはもちろんの事、運転する本人も暗く感じてしまうはず。

 配光特性が違っているという事は本来の光軸にならない。つまりは光がまとまらずに散ってしまっている。純正での配光を100%としたら、後付けHIDだと8割やら6割とかなり減るはず。
 ある一部を見ると確かにハロゲンよりもHIDの方が明るい。ただ、ライト全体、ライトとしての機能全体を見た場合は、全く役に立たない事があるのだ。特に上述した10,000円前後で売られている中国製のHIDキットがそれにあたる。

 ここ最近、後付けHIDを規制する動きがあるようで、その原因は安物中国製のハズレなHIDキットなのだ。既に大半のカー用品店や整備工場では車検不可と判断している様子。

 では、ハロゲン仕様の車はそのままで行けというのか。いや、そうではない。光源を明るく、つまりはバルブを変更すれば明るくはなる。
 巷で売っている青系に着色されたバルブは間違いなく暗くなるので使ってはならない。(黄色系の色を殺しているので見た目だけで明るくなるように感じるだけであって、光量を機械で計測すると純正よりも数値が低い、つまりは暗い)

 一時は着色バルブが流行っていましたが、ここ最近は純正色(某巨大掲示板ではクリアと呼んでいる)に戻りそうな予感です。

「ハロゲンで白くしていると貧乏丸出し」
「HIDもどきでカッコ悪い。」

 そして、そういう着色系バルブの寿命は基本的に純正より短命。短命で暗くて高い。最悪じゃないですか。そんな事があって、ここ最近見直されているのが純正バルブ相当で高効率のモノ。私がお勧めしたいバルブは、

PHILIPS
エクストリームパワー
パワー2ナイト

テクノギア
ナイトパワープラス
欧州の基準に則って製造されているバルブ。
クルマ文化は日本と比べてはるかに欧州の方が進んでいるので、上記バルブを選んでまちがいないです。

もうちょっと明るくしたいという人はこれ。
RAYBRIG
サーキットクリア
 純正が60w/55wなのに対し、サーキットクリアは85w/80wと消費電流が増えているがその分明るくなっている。もちろん純正のライトにそのまま使用できる。何も問題は無い。

欧州車って4灯ライトが多いです。ロービームとハイビームがぞれぞれ別となっている。
なので、バルブは4つ使う。
日本は2灯ライトが多い。H4バルブを使って、1つのバルブでロービームとハイビームを切り替える。
1つのライトでハイビームとロービームを兼用しようとするのがそもそも間違いで、ハイビーム時にロービーム側(照射範囲)が暗い灯体がたくさんあるのが現状。これはいただけない。個人的には、ハロゲン仕様でも4灯式ヘッドライトとして欲しいです。

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